地域

被災児童の心支えたい 今野・門馬さん、幼児教育の道目指す

 【沖縄】東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で大きな被害を受けた福島県の出身者が、沖縄県内で夢を実現しようと頑張っている。沖縄中央学園(沖縄市)の幼児教育科で学ぶ今野雄太さん(20)=浪江町出身、門馬洋平さん(同)=南相馬市出身=は、古里への思いや将来への不安を抱えながらも、幼稚園教諭や保育士への道を歩んでいる。

 2年前、二人は高校の同級生で同じ夢を追う仲間として一緒に沖縄に来た。昨年の3月11日。テレビに映る古里は「海と陸地の境目が分からないほど、何もなかった」(門馬さん)。そんな状況の中、気持ちの分かり合える友の存在は心強かったという。
 成人式に参加するため福島県に帰り、避難生活で慣れない生活を強いられる子どもたちを見た時、二人は「子どもたちの心のケアができる人になりたい」と強く感じた。
 震災に負けず、勉強に励む二人を周囲は温かく支えた。級友は食物を提供し、アルバイト仲間は寄付金を寄せた。同学園と同窓会はそれぞれに奨学金20万円を贈ることを決めた。門馬さんは「震災をきっかけに『周囲に支えられている自分』に気付いた」と話す。
 同学園の新垣紀子理事長と當山君子同窓会長は「周囲へ感謝することを知っているからこそ人を支えられる保育者になれる」と太鼓判を押す。
 門馬さんは「地元に帰れることができず不安もあるが、子どもに関わる仕事がしたい」、今野さんは「自分が頑張ることが家族や地元の友達の元気につながればうれしい」と力強く話した。(銘苅つばき)