社会

沖国大生開発アプリが人気 女性向け、手作り感好評

 情報誌やウェブサイトの制作を行うプロトデータセンター(宜野湾市)で働きながら沖縄国際大学に通う江田里美さん(23)=4年、読谷村=が開発したスマートフォンのアプリケーション「Sense 体内感覚」が、人気を博している。

アプリを販売するウェブストア「App Store」でランキング1位、総ダウンロード数96万回、アップル社が選ぶベストゲーム5位に選ばれるなど大ヒットを記録。3日には第2弾もリリースされ、国内外から注目を集めている。
 もともとパソコンが苦手だったという江田さん。苦手克服のために大学1年生でIT系企業のプロトデータセンターに契約社員として入社。以来、昼は大学に通い、午後5時から深夜0時すぎまで働く生活を続けている。
 入社後3年間は広告制作に携わり、2010年に新規プロジェクトを立ち上げ、ゲームアプリ「体内感覚」を企画立案。市場調査を重ねコンセプトをまとめた。
 「会社としてもゲームアプリの制作は初めてで、全てが手探りだった」という江田さん。メーンターゲットの設定からデザインに至るまで全て一人で固めた。「プログラマーが頑張っても企画が駄目だと売れない。とても不安だった」と振り返る。
 11年4月にリリースした同アプリは指定された時間や角度、長さを当てたり、完壁な円が描けるかを試して遊ぶゲーム。ゲームのスコアがキャラクターの形に反映され、スコアが悪いとバランスの悪い姿になる。江田さんは「市場調査でスタイリッシュでゲーム好きな男性向けのものが多いことが分かったので、その逆のゲームを作った」と話す。女性を意識したシンプルで手作り感あふれるゲームは、リリース直後にランキング1位を獲得するなど高い評価を得た。
 大学でマーケティングを専攻している江田さん。市場調査の際には学んだ知識や理論が役立った。「ユーザーがいてこそ商品があるという基本的な考えを学べたことが大きい」と話す。
 次回作のために社内で同世代の女性3人のクリエーティブチームを結成した。「沖縄で同世代の女子が楽しく商品開発するなんてなかなかない。“Japanese Kawaii”をコンセプトに世界を狙いたい」と話した。


ゲームアプリ「Sense 体内感覚」を開発した江田里美さん=1日、宜野湾市のプロトデータセンター

「Sense」起動画面


琉球新報