政治

普天間爆音、首相に問う 金城さん「首相、ここに住めますか」

 「基地がある状況を次の代まで放置してはいけない」。宜野湾市嘉数の金城桂さん(38)は普天間基地を撤去し、家族や沖縄の未来をよりよいものにするため、第2次普天間爆音訴訟に参加する。野田首相に「この環境の中で住んでと言っても首相は断るのではないか」と疑念を抱き、「住んでもいいと思える宜野湾・沖縄にしてほしい」と要望する。

 普天間飛行場周辺で生まれ育った。米軍機が頭上を飛ぶ風景と爆音は日常生活に溶け込んでいた。異常さに気付いたのは、家庭を築いた福岡から5年前に沖縄に戻った時だ。
 真上を飛ぶ米軍機を見た子どもが「地面にぶつかる」と怖がった。看護師の妻が騒音で昼間寝られず体調を崩した。「家族を持って初めて、身近な基地の害に気付かされた」
 国会で普天間飛行場の固定化が取り沙汰され「返還は遠のいている」と感じる。しかし、辺野古移設に反対だ。「自然が破壊されるし、何より今自分が受けている害を押し付けるだけ」と不毛さを批判する。
 子どもが通う学校で保護者による読み聞かせの時間を使い、基地の跡地利用について児童に聞いてみた。「モノレールを引く」「遊園地を造る」など、思い思いの都市を描いたという。返還を見据え、友人と跡地利用の模型を作った自らの高校時代が重なって見える。かつて自分が見た夢と方向性は同じだった。
 「夢のある宜野湾であってほしい。保守とか革新じゃない。一人のウチナーンチュとしての訴えだ」と力を込める。(知念征尚)