政治

野田首相、仲井真知事会談 普天間問題は平行線

普天間移設などについて会談する野田佳彦首相(左)と仲井真弘多沖縄県知事=27日午前8時55分、沖縄県庁(代表撮影)

 来県中の野田佳彦首相は27日午前、県庁で仲井真弘多知事と会談した。仲井真知事は、米軍普天間飛行場返還・移設問題について「辺野古はものすごく時間がかかり、日本のどこかに探したほうが早い。県外というのは私どもの目的、目標になっている。実現してほしい」と述べ、普天間飛行場の県外移設を求めた。これに対し野田首相は「日米両政府で、辺野古移転が唯一有効な方法と確認している。具体的な嘉手納以南の返還等を進めながら(沖縄の)理解が進むよう粘り強く努力したい」と、辺野古移設を推進する考えを伝え、普天間問題は平行線に終わった。

 会談で野田首相は「具体的に成果を上げて、沖縄のみなさんの信頼を取り戻したい。その成果は沖縄の振興と米軍基地の負担軽減を着実にやっていく」と述べ、政府として、米軍基地の負担軽減、沖縄振興に全力を挙げる決意を表明した。
 また、民主党が2009年の政権交代時に「最低でも県外」としながら、辺野古移設方針に回帰したことに、「県外移設の可能性を追求したが、結果的に今の日米合意に至った。この間に、県民には大きな期待が膨らんだ分、落胆も広がったと思う」と指摘。その上で「昨年の前(沖縄防衛)局長不適切発言も重なり、知事はじめ県のみなさん大変ご迷惑をかけた。深くおわびしたい」と謝罪した。
 沖縄振興では、沖縄振興特別措置法と駐留軍用地返還特別措置法の両改正案の年度内成立や、那覇空港第2滑走路の早期整備の必要性も言及した。
 野田首相は27日は普天間飛行場や牧港補給地区、IT津梁パークなどを視察。夕方に記者会見し、同日帰任する予定。【琉球新報電子版】

英文へ→Japanese Prime Minister and Okinawan Governor remain far apart on Futenma relocation issue