社会

石垣に沈水カルスト 名蔵湾に日本最大級 岡山大院グループ発見

 岡山大学大学院教育学研究科の菅浩伸教授(自然地理学・地形学)らの研究グループは16日、石垣島名蔵湾中央部に大規模な沈水カルスト地形を発見したと発表した。カルスト地形は石灰岩地域などで地下水系によって形成される地形。今回発見された沈水カルスト地形は名蔵湾のほぼ全域に広がっており、日本最大級のものとなる。

 菅教授らは2011年8月、サンゴ礁の防波堤としての役割を調べるために石垣島名蔵湾中央部で海底地形の三次元測量を実施。その際、沈水ドリーネ(洞窟・くぼ地)群や沈水カルスト円すい丘などの沈水カルスト地形や氷期に発達した河川跡を発見した。
 沈水カルスト地形の多くは陸上に出たカルスト地形を基に海底部分がカルストだと認識される。今回のように完全に沈水したカルスト地形が発見され、沿岸域への広がりについて議論されることは世界でも初めての事例という。
 菅教授は「非常に見事なカルスト地形が見つかり、関わった研究者もみんな驚いている。将来的には教科書に出せるものなのではないか」と話した。



琉球新報