政治

本島、石垣に配備検討 PAC3、北朝鮮発射実験受け

 【東京】田中直紀防衛相は21日の記者会見で、北朝鮮の長距離弾道ミサイルの発射実験とみられる衛星打ち上げ通告を受け、沖縄本島と石垣島に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射機やレーダーなど関連装備の配備を検討していることを明らかにした。

田中防衛相は「(前回PAC3を配備した)2009年の例も踏まえつつ、配備先を検討している」と述べ、沖縄本島と石垣島への配備について「そういうことも検討の中に当然入っている」と述べた。
 田中防衛相は米国と連携し警戒監視に万全を期すよう省内に指示を出したことに言及した上で、「私としてもいろいろと決断をしていかなくてはいけない」と述べ、衛星の破壊措置命令も視野に入れていることを明らかにした。
 藤村修官房長官も会見で「国民の生命と財産の安全を確保するため、万全の措置を取る」と言明。同時に「北朝鮮には平和と安全を損なう行動を慎むよう関係国と働き掛ける」と自制を促す意向を示した。
 政府は2014年度に沖縄本島へPAC3を正式配備する予定だが、今回の事態に間に合わないため本土から部隊を移動させる必要がある。
 破壊措置命令は、自衛権を逸脱しない範囲で日本領域にミサイルが着弾や落下する事態を警戒し、自衛隊がミサイル防衛(MD)の態勢を整えるために出す。田中氏は19日の参院予算委員会でも同様な考えを示していた。
 政府筋によると、石垣島は、公有地を使って配備する予定。沖縄本島の配備先は航空自衛隊第5高射群(本部・那覇市)の知念分屯基地(南城市)など空自関連施設となる見通しだ。
 北朝鮮が国際海事機関(IMO)に通報したところによると、打ち上げは4月12日から16日の間で、時間帯は日本時間の午前7時から正午まで。ロケットの1段目は韓国南部・全羅道の西方沖の黄海、2段目はフィリピン・ルソン島の東方沖の太平洋上に落下するとしており、予告通りの場合は先島諸島の上空を通過する。