政治

オスプレイ 那覇に搬入 7月、軍港で組み立て

 【東京】米軍普天間飛行場に垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを配備する計画をめぐり、米政府が7月に海路で分解した機体を那覇軍港に搬入し、組み立てた上で試験飛行する意向を日本政府に伝えていることが11日までに分かった。複数の政府関係者が明らかにした。米側は試験飛行や安全点検した後、10月にも普天間飛行場に本格配備するとしている。一方、日本政府は「難しい」として、米側の提案に難色を示している。

那覇空港や市街地に近い場所での試験飛行について、オスプレイの県内配備に反対する仲井真弘多知事や翁長雄志那覇市長は反発を一層強めている。
 米側は、普天間飛行場に最初に配備されるオスプレイ12機を分解された状態で那覇軍港に搬入する計画。約1カ月間かけて、同軍港で機体を組み立てる、としている。
 防衛省内からは「那覇での試験飛行は、地元から大きな反発が起きる、(普天間への)配備をさらに難しくする」と危惧する声や「組み立て直後の飛行は不具合が起きる可能性が高く、安全性を確保できるのか疑問だ」との声が出ている。
 政府は6月10日、投開票の県議会議員選挙後に県側に配備時期や方法などについて伝えるとみられる。防衛省は安全性を説明するパンフレットを作成するなどして、配備に対する理解を求める構えだ。
 オスプレイは4月にモロッコで墜落事故を起こし、県内では安全性を疑問視する声がさらに高まっている。事故原因も現時点で明らかになっていない。
 田中直紀防衛相は11日の会見で「丁寧に沖縄の皆さまにご説明する段階にきていることは間違いない」と述べ、配備へ向けて米側との最終調整に入っているとの認識を示した。具体的な配備時期や方法については「(米側に)最終確認を至急、行いたい」と述べた。