社会

CTS闘争の安里さん描く じんぶん企画が映画

故安里清信さんのドキュメンタリー映画を製作している輿石正さん=23日、名護高等予備校

 【名護】ドキュメンタリー制作などを手掛けるじんぶん企画の輿石正代表が、1970年代にCTS(石油備蓄基地)建設などの金武湾開発に反対した「金武湾を守る会」の代表世話人だった故・安里清信さんを描いたドキュメンタリー映画「シバサシ」を製作している。

6月に名護市と沖縄国際大学で上映会を開く。
 安里さんは1913年に旧与那城村屋慶名(現うるま市与那城屋慶名)で生まれた。朝鮮半島や中国大陸で従軍し、妻と子どもが自ら命を絶つ悲劇を経験。戦後は沖縄で教員をしていた。
 ガルフ社や三菱開発のCTS建設が相次ぐ中、73年に「金武湾を守る会」を結成。食料のない終戦直後に海の恵みに生かされた経験から「海は人の母である」と訴え、開発に反対した。
 旧与那城村の依頼で通商産業省の外郭団体「日本工業立地センター」がつくった金武湾の開発構想では、原子力発電所も計画されていた。輿石さんは「安里さんらの闘争がなければ沖縄に原発ができていたかもしれない」と指摘する。「復帰とは何だったのか、という問いに対する私なりの答えがこの映画。沖縄にとって豊かさとは何か考えてほしい」と話している。
 上映会は、6月23日午後3時から名護市民会館で、同月30日午後5時から沖縄国際大学5号館107教室で開かれる。問い合わせはじんぶん企画(電話)0980(53)6012。