古謡342曲をCD化 県文化振興会、現地で録音

CD「沖縄の古謡」の完成を発表する尚弘子理事長(右)、波照間永吉県立芸大教授=13日、県庁の記者会見室

 県内各地の祭りなどで歌い継がれ、伝承者の高齢化などで失われつつある古謡の保存に2006年から取り組む県文化振興会(尚弘子理事長)は13日、現地録音した沖縄、宮古、八重山諸島の342曲をCD「沖縄の古謡」全8巻19枚にまとめ、発売した。

11月11日に各地の伝承者らが出演する公演「うたい鳴響(とぅゆ)まさ―沖縄の古謡、祖先の魂(こころ)」を国立劇場おきなわで開く。
 同振興会が13日に県庁で開いた記者会見で、事業を監修した波照間永吉県立芸大教授は、1960年代にレコード会社が約千曲をまとめたというLP盤などを挙げ「今回はCD未収録を含めると約470曲を録音したが、50年余で約半数が途絶えたと考えられ、今に生きる古謡を残す意義は大きい」と語った。
 宮古島市池間の「ナイカニ」、同市狩俣の「世人主(ゆぴとぅしゅう)ぬフサ」、竹富町の新城・下地島の古謡など、初めてCDに収録された曲もある。
 CDは八重山諸島編(3巻計131曲、各3500円)、宮古諸島編(2巻計102曲、各3千円)、沖縄諸島編(3巻計109曲、各3千円)で全8巻は計2万5500円。13日から県内外のCD店などで販売している。
 公演は11月11日午後6時から国立劇場おきなわで開く。石垣市の登野城ユンタ保存会や宮古島市の西原コーラスゆりの会などが出演予定。入場無料。問い合わせは県文化振興会(電話)098(888)3888。