社会

「原因は操縦ミス」 オスプレイモロッコ墜落

 【東京】防衛省は26日、モロッコと米フロリダ州で起きた垂直離着陸輸送機オスプレイの墜落事故について、米国防総省から受けた説明の内容を公表した。

海兵隊のMV22オスプレイが4月にモロッコで墜落した事故は、追い風を受けた中、旋回しながらエンジン部分を前方に傾けたことでバランスを崩して墜落したとし、操縦ミスによるものとの見方を示した。いずれの事故も調査は継続中とした上で、機体の安全上の問題はないとの見解を強調した。
 今回、米政府は空軍のCV22の10万時間当たりの事故率を初めて公表した。13日にフロリダで起きた事故を含めた15日現在の事故率は13・47で、MV22オスプレイやCH46など米海兵隊所属の飛行機平均の2・45を大きく上回り、高い事故率が明らかになった。
 米政府はオスプレイを米軍普天間飛行場に配備する海兵隊の計画について、日本政府に正式に通告する「接受国通報」を29日に行う意向。7月下旬に米軍岩国基地に搬入し、8月に普天間飛行場へ配備する方針は変更しない構え。事故原因の詳細が判明せず、高い事故率が露呈する中、配備を押し切る姿勢に県内の反発が広がりそうだ。
 米フロリダ州で今月起きた空軍仕様のCV22オスプレイ事故は転換モードで低高度を飛行中に発生したと説明。原因については「現時点で推測できない」としながらも、「事故後も飛行停止とせず、運用している。機体の安全性が推測できる」と強調した。
 事故調査はモロッコが7月下旬、フロリダ州は8月末に終了する見通しとした。
 森本敏防衛相は記者会見で、普天間配備に向けた地元への理解要請について「もう少し、地元が納得できる情報が必要だ」と述べ、米側の追加情報がなければ困難との見解を示した。
 防衛省は26日、米側の説明内容を県や飛行経路に関係する県内市町村、岩国市などに伝えた。