政治

オスプレイ出港へ 防衛相、あす受け入れ要請

 【東京】米政府は垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの米軍普天間飛行場配備を日本政府に正式に通告する「接受国通報」を29日に行うとともに、オスプレイを積んだ輸送船を米国から米軍岩国基地(山口県)に向け出港させる予定であることが28日、分かった。

複数の政府関係者が明らかにした。船は3週間ほどで岩国基地に到着する見込み。日本政府は岩国基地への搬入後、すぐには試験飛行や普天間飛行場への配備をせず、米フロリダでの墜落事故の調査結果が出る8月下旬まで運用を留め置くよう米側に求めている。接受国通報を受け、森本敏防衛相は30日から沖縄を訪問し、仲井真弘多知事や佐喜真淳宜野湾市長らに配備受け入れを要請する。
 防衛省幹部は琉球新報の取材に「接受国通報後、時間は置かずほどなく船が米国を出ると聞いている」と語った。
 輸送船は岩国基地に7月下旬に到着、オスプレイ12機が同基地に搬入される見込みだ。米軍は搬入後、10~14日間、一時駐機。8月中旬に普天間飛行場に移し、10月から本格運用する予定だが、日本政府は墜落事故が相次ぐなどで県がオスプレイの安全性を疑問視し配備に反発していることから、モロッコ、米フロリダで起きた2件の事故調査結果が出るまで運用しないよう求めている。
 だが、「米軍がどれだけ協力してくれるのか、分からない。搬入後、何日も動かさないのは難しいかもしれない」(政府関係者)と語り、米側が日本側の要請に応えるかは未知数だ。
 28日、国民新党の下地幹郎幹事長は官邸で藤村修官房長官と面談し、接受国通報を延期するよう要請。下地氏によると、藤村氏は「何回も交渉したが、最終的に押し返すことが無理だった」と述べたという。さらに藤村氏はオスプレイ配備について、米側は日米安全保障条約上の権利だと主張していると説明したという。