【ニューヨーク】「艦砲ぬ」など披露 長浜さんら民謡交流会


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琉球民謡を歌う長浜順子さん(左)とひがけい子さん。後方でシンセサイザーを演奏しているのが喜久川ひとしさん=6月23日

 宮城流能松会(本部カリフォルニア州)会員の長浜順子フィッシャーさんは6月23日、米ニューヨーク市内クイーンズ地区にあるアートギャラリー・レゾボックスで琉球民謡・舞踊交流会を開催した。音楽家、和太鼓演奏家、大学教授、新聞記者、沖縄音楽ファンら約35人が詰め掛けた。沖縄から、ひがけい子(でいご娘・島太鼓主宰)と音楽家の喜久川ひとしさんの2人が参加、順子さんと3人によるトリオショーが行われた。

 けい子さんの力強い創作太鼓と順子さんの四竹で幕開け。ひとしとけい子のユニットで「一人しーじーへい」「三村節」「汗水節」「県道節」「南国育ち」、続いて順子さんの「加那よー踊り」と「ちんぬくじゅーしー」の歌三線、そしてけい子の三線「祭り」で前半を終えた。
 後半は、でいご娘の持ち歌「艦砲ぬ食えーぬくさー」で始まった。詞の英訳を順子さんが担当。当時の比嘉家の白黒写真をモニターに映しながら紹介した。 6月23日は慰霊の日。けい子さんは、NYで同じ日に「艦砲ぬ食えーぬくさーが歌えることに縁なるものを感じている」と熱く語り、フィナーレは観客と一緒にカチャーシーを踊った。順子さんは「ニューヨーク市で活動を始めてちょうど7年目のことし、沖縄からゲストを迎え、初共演が実現できた。ラッキーセブンにふさわしい年になった」と語った。(当銘貞夫通信員)