地域

故安里さんの思い後世に 金武湾闘争「シバサシ」上映

安里清信さんに対する思いを語る輿石正監督=11日、うるま市安慶名の健康福祉センター「うるみん」

 【うるま】1970年代に金武湾一帯を埋め立てる大規模な臨海工業地開発に反対した「金武湾を守る会」代表世話人だった故安里清信さんを描いたドキュメンタリー映画「シバサシ」の上映会が11日、うるま市安慶名の健康福祉センターうるみんで開かれた。

 安里さんは1913年に旧与那城村屋慶名(現・うるま市与那城屋慶名)に生まれた。中国などでの従軍を経て、戦後は県内で教職についた。
 1973年に「金武湾を守る会」を設立。「海は人の母である」と訴え、金武湾を埋め立てて石油基地や原子力発電所を建設する「金武湾地区開発構想」に反対した。
 安里さんと共に「守る会」で活動した崎原盛秀さんは「自分の命を守るため市民が立ち上がった闘いだった」と当時を振り返った。「今、原発をめぐり県外で市民が立ち上がり始めている。県内の基地問題も一人一人の立ち上がりが沖縄の未来を決定する」と市民運動の意義を訴えた。
 制作したじんぶん企画の輿石正(まさし)監督は「映画を通じ若者に安里さんの存在や思いを伝えたい」と話した。