政治

知事「受け入れ困難」 防衛相、オスプレイ事故分析を報告

4月にモロッコで起きたオスプレイの事故調査分析を報告する森本敏防衛相(左)と仲井真弘多知事=29日、県庁

 森本敏防衛相は29日、4月にモロッコで起きた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ墜落事故の分析結果を報告するため来県し、仲井真弘多知事や佐喜真淳宜野湾市長、オスプレイが飛行する関係市町村長らと面談した。

森本氏が機体に問題はないと説明したことに対し、仲井真知事は「不安が払拭(ふっしょく)されない限り、受け入れるとは言えない」と述べ、米軍普天間飛行場への配備に反対する姿勢を示した。佐喜真市長は「これからも反対せざるを得ない。9万4千人余の市民のためにいま一度再考してほしい」と述べ、配備の中止をあらためて求めた。関係市町村長らは「配備に向けたアリバイづくりだ」など強い調子で日本政府を非難した。
 面談後、仲井真知事は分析結果について記者団に「機械は問題ないけど、トラブルは人のミスだから大丈夫というのは、かなりとんちんかん」と述べた。また9月9日のオスプレイ配備に反対する県民大会への出席に関し、「もうちょい時間をください」と態度を保留した。
 県庁での面談で森本氏は、日本政府の専門家チームによる事故分析で「副操縦士の人的要因」と説明。18日に米海兵隊員が起こした強制わいせつ致傷事件を「大変遺憾」とし、同日、在沖米四軍調整官に綱紀粛正を申し入れたと述べた。
 仲井真知事はオスプレイ配備について「原因の究明、安全の確認、日本政府が(安全を)保証することをわれわれが理解、納得できるようにすれば不安は払拭される」と述べ、より徹底した安全性の確認を求めた。
 面談後、森本氏は記者団に「知事の言葉を非常に重く受け止めた。安全性の保証については外相、総理と相談する」と述べた。9月中旬の配備が報じられたことに「部隊の任務を開始できる状態を配備だとすれば、来月中旬ではない。米側に約束した覚えはない」と否定したが、「日米間の協議で安全性確保を追求していく」と配備を前提に日米協議を進める姿勢は変えなかった。
 森本氏は同日夜、自衛隊機でオスプレイが駐機する山口県へ向かった。

英文へ→Okinawa Governor has difficulty accepting the Osprey to Futenma Air Station