政治

オスプレイ米審査書分析 25市町村上空飛行、県全域で日常化

オスプレイの飛行経路数と着陸帯数

 米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイに関し、米軍が作成した環境審査書に掲載されている飛行経路や使用される着陸帯の位置を総合すると、少なくとも県内25市町村の上空を日常的に飛行することが分かった。本島内に限ると、23市町村になる。

米軍普天間飛行場周辺などで観測される、民間住宅地への「はみ出し飛行」の実態や、明らかにされていない各基地間の移動経路を勘案すると、さらに多くの市町村に影響が及ぶと予想される。
 防衛省は県内のオスプレイ配備関係市町村を18とし、29日に関係市町村の首長らに配備について説明したが、南部方面で飛行経路に入っている市町村を一部除外しており、飛行の影響を過小評価した形だ。
 審査書では、米軍普天間飛行場でのオスプレイの平均的出発経路と平均的到着経路に加え、タッチアンドゴー、オーバーヘッドアプローチなど特殊な発着訓練で利用される経路図計8枚が公開されている。
 金武町のブルービーチ訓練場や伊江島補助飛行場、北部訓練場の着陸帯の位置や、北部訓練場の低高度飛行経路も明示され、伊平屋村が全国にまたがる低空飛行ルートの一つ「パープルルート」の起点になっていることも示されている。
 大宜味村、本部半島に飛行経路や着陸帯はないが、同村議会は2010年に決議した東村高江のヘリパッド建設に反対する意見書で、「集落地域での低空飛行が増加し、村民から大きな不安と抗議が寄せられている」と米軍ヘリの村内飛行を示している。本部町役場にも、わずかだが苦情などの連絡があるという。
 一部を除き離島は日常的な飛行経路に含まれていないが、現行機のCH46ヘリは、過去に宮古、八重山地区の空港に着陸した経緯もあり、県内全域が飛来地になりうるといえる。(外間愛也)