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機体性能から削除 オスプレイ 自動回転機能

 【東京】垂直離着陸輸送機MV22オスプレイをめぐり、米専門家が欠如を指摘しているオートローテーション(自動回転)機能について、米軍がNASA(米航空宇宙局)の勧告に同意し、同機能を用いた着陸を機体に不可欠な機能を示す「性能所要」から削除していることが分かった。

 19日に防衛省が公表したオスプレイのオートローテーションの検証報告に明記されている。防衛省はこれまでオスプレイに同機能はあると強調してきたが、米軍が性能所要から削除していることについては言及していなかった。回転翼機と固定翼機の機能を持ち合わせるオスプレイにオートローテーション機能が性能として求められていないことで、その有効性に疑問が一層強まりそうだ。
 防衛省は「性能所要からは削除されているが、『機能がない』ということでない」と述べ、オートローテーション機能は備わっているとしている。オスプレイは飛行の約9割以上が固定翼モードで飛行することから、回転翼機より固定翼機としての性質が強いことから、同機能の必要性が低いと説明。二つのエンジンが同時に故障する可能性は極めて低いとし、同機能が「求められる場面はほとんどない」と強調した。
 オートローテーション機能に関し、オスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏が欠陥を指摘。米政府監査院(GAO)や米国防総省の実用試験評価本部長も「安全に着陸できない」と指摘している。