反対の声なぜ届かない 美東中1年生、オスプレイ調べ発表会


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オスプレイについて調べたことを発表する1年5組の生徒たち=11日、沖縄市の美東中学校

 【沖縄】沖縄市立美東中学校の学習成果発表会が11日、同校であり、1年5組が「普天間」をテーマに、生徒らが米軍普天間飛行場に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて発表した。

 8グループに分かれ、調べた内容を壁新聞やパワーポイント、紙芝居にまとめた。墜落動画を使ったり、普天間飛行場周辺の住民へのインタビューも試みるなど、多角的にオスプレイ問題を取り上げた。
 世論調査で県民の9割がオスプレイに反対していることを受け、教室いっぱいに貼りめぐらせた原稿用紙3500枚に「反」や「怒」の文字を書き連ね、県民の声を表現した。
 オスプレイに対する県民の反応を壁新聞にまとめた島袋まりんさん(13)は「こんなに反対の声が上がっているのに、政府の人たちに県民の声が届いていないことの温度差を感じた」と話した。
 この日の1学年のテーマは「伝えよう心に刻んだ平和の尊さを」。他のクラスでも、沖縄戦や宮森小ジェット機墜落事故などに関する発表があった。