「応援ありがたかった」 移植手術後の要美優さん


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米国での心臓移植手術を経て沖縄に帰郷してから15日で1年を迎え、近況を語る要美優さん=13日、浦添市内の自宅

 心臓移植でしか完治できない拘束型心筋症と診断され、米国で移植手術を受けた浦添市在住の要美優(かなめみゆ)さん(14)=神森中学校3年=が手術後、沖縄に帰郷してから15日で1年を迎えた。

体調は安定し、一部の食事制限や定期検査、免疫抑制剤の服用がある以外は、普通の中学生の生活を送っている。美優さんは「沖縄のみなさんの応援がありがたかった」と感謝の思いを語った。
 美優さんは昨年11月に復学し現在3年生。この間、修学旅行や合唱コンクールなど学校行事にも参加した。最近は高校受験に向け塾に通う日々。「将来は栄養士になりたいと思うけど、まだまだ迷っている」とはにかみながら語る。
 県内では手術費や渡航費、滞在費などに必要な1億5200万円を集めるため「美優ちゃんを救う会」が2010年12月から活動を展開。支援の輪が広がり、約1カ月半で目標額を達成した。昨年4月に渡米し、同月24日に移植手術を受けた。