本紙に新聞労連特別賞 オスプレイ配備抗う報道評価


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 新聞労連(日比野敏陽中央執行委員長)は10日、平和や民主主義の確立、言論や報道の自由に貢献した記事などを表彰する第17回新聞労連ジャーナリズム大賞の選考結果を発表した。

琉球新報の「米海兵隊のオスプレイ配備に抗(あらが)う一連の報道」、沖縄タイムスの「オスプレイ強行配備をめぐる一連の報道」を特別賞に選んだ。大賞には朝日新聞の上丸洋一編集委員による原発とメディア「『平和利用』への道」編、「容認の内実」編を選定した。
 特別賞の両紙について選考委員会は「沖縄の人たちを支える地元紙として、(オスプレイに反対する)その声にしっかり応えた報道」と評価。「沖縄が直面する問題に十分な関心を払おうとしない本土のメディアとの対照を際立たせ、本土側に反省を迫るもの」としている。
 優秀賞には、毎日新聞社の原子力委員会の「秘密会議」をめぐる一連の報道、長崎新聞社の連載「居場所を探して 累犯障害者たち」が受賞した。
 若手記者らによる人権侵害を糾弾する記事などを対象とした第7回疋田桂一郎賞では、滋賀県大津市のいじめ問題で、自殺した中学生が「自殺の練習をさせられた」と証言したことをスクープした、共同通信社大津支局の根本裕子氏の「『自殺の練習させられた』中2いじめ訴訟」を選んだ。