知念 桁違いの差し 九州高校重量挙げ


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 重量挙げの第21回全九州高校競技選抜大会最終日は13日、鹿児島県薩摩川内市入来体育館で行われた。男子105キロ超級の知念光亮(豊見城)はスナッチ150キロ、ジャーク180キロ、トータル330キロの全部門で日本高校記録を更新し、優勝を果たした。

同94キロ級は屋良一郎がスナッチ128キロ、トータル284キロのいずれも大会新で優勝。女子63キロ級の福里悠(宮古)はトータル141キロ(スナッチ65キロ、ジャーク76キロ)、同69キロ級の比嘉裕季乃(那覇)は151キロ(66キロ、85キロ)、同75キロ級の根間穂奈美(宮古)は116キロ(52キロ、64キロ)でそれぞれ頂点に立った。豊見城は学校対抗で優勝を果たした。

◆ライバル意識 進化
 成長し続ける105キロ超級・知念光亮(豊見城)が、スナッチ150キロ、ジャーク180キロ、トータル330キロに成功、すべて日本高校新という桁違いの実力で九州選抜を制した。
 公式戦でのこれまでの自己ベストはスナッチ150キロ、ジャーク174キロ(スナッチは県レベル大会のため、日本高校記録とは認定されず)。練習ではそれぞれ、153キロ、183キロを挙げている。
 「スナッチ155キロ、ジャーク185キロをいこうと決めていた」という。
 見詰める先には、常にトップを競い合うライバル、村上英士朗(富山)の存在がある。
 これまでの日本高校記録はスナッチ(148キロ)を知念、ジャーク(178キロ)とトータル(324キロ)を村上が保持。共に11月のアジア・ユース(ミャンマー)で出したものだ。
 今回、すべて塗り替えたが、スナッチ、ジャークともに一度失敗。3本目で成功したものの「同じ重さを挙げることができたのに、一発で取れなかったのが悔しい」と知念。日本高校記録を喜びながらも、目標の重量に挑むことができなかったことを残念がった。
 「自分が挙げれば、相手もまた頑張って挙げてくる。もっと記録を伸ばしたい」と話し、貪欲に、さらに上を目指す。