甘いヨ 美らキャロット 糸満特産、出荷が本格化


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糸満市特産の「美らキャロット」を収穫する園児=1日、糸満市喜屋武

 【糸満】ニンジンの本格出荷時期を迎え、糸満市農業戦略産地連絡協議会(花城宗順会長)は1日、市特産のニンジン「美(ちゅ)らキャロット」の収穫祭を市喜屋武で実施した。市内外の園児や小学生、保護者ら約500人が参加し、実際に畑で泥んこになりながらニンジンを収穫した。

園児からは「大きい」「葉っぱだけが抜けた」などと、にぎやかな歓声が上がった。収穫後、喜屋武公民館では、ニンジンを使った餅や肉まん、ケーキが配られ、子どもたちがおいしそうに頬張っていた。
 同市は県内一のニンジン生産地。美らキャロットは、普通のニンジンより甘いことが特徴だ。市内でも喜屋武、照屋、米須の3地区を中心に生産している。収穫祭は、2月3日の「ニンジンの日」にちなんで、毎年実施している。
 あいさつした花城会長は「美らキャロットは、年々出荷量が減っている。地産地消を進めるなど、全員が連携を取って(生産拡大に)頑張りたい」と意気込んだ。
 一生懸命、ニンジンを引き抜いた糸満南幼稚園の國吉千優(ちひろ)ちゃん(5)は「たくさん取れた。ニンジンはあんまり好きじゃないけど、カレーに入れるとおいしい」と元気に話した。