来月から内科急患制限 南部医療センター、平日の昼間に


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 県立南部医療センター・こども医療センター(我那覇仁院長)は内科医と救急医が不足しているため、4月1日から内科の救急患者の受け入れを制限する。制限するのは平日の午前8時半から午後5時までの間で、内科の救急受け入れを救急車による搬送患者、同センターをかかりつけにしている患者、紹介状の持参者に限る。

 医師が不足する中、軽症患者を制限することで、重症患者を診る救急医療の質を維持したい考え。時間外、土日、休日の救急はこれまで通り制限しない。
 我那覇院長は「重症者を手厚く、きちんと診ることが病院の使命」と話した。同センターは4月以降、現在5人いる救急医が3人に減るほか、内科の後期研修医が3人からゼロになる。同センターや県病院事業局が後任の救急医や内科医を探しているが見つかっていない。内科医と救急医の不足は全国的課題となっている。