ゴールコン、宅地用擁壁で国認定 安全性を評価


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国の認定を受け、ゴールコン擁壁の全国普及に意気込む大城保一社長(左)=28日、琉球新報社

 擁壁開発設計のゴールコン(宜野湾市、大城保一社長)は、自社製品「ゴールコン擁壁」の安全性が評価され、高さ9メートル以下の宅地用擁壁として全国で初めて国土交通大臣認定を受けた。認定は22日付。過去に5メートル以下の基準は認定されていたが、今後は5メートルを超える擁壁の造成も可能になり、さらに全国への普及を目指す。

 擁壁はコンクリートなどを使用した壁状の構造物。傾斜地を人工的に水平地盤にし、その上の土地が道路や宅地として活用される。
 「ゴールコン擁壁」は自社で研究開発したコンクリートブロックを積み上げ形成した擁壁で、ブロック資材が小さく運搬や施工の負担が軽く、湾曲した地形に対応できるという。
 同社によると、東日本大震災でゴールコン擁壁の倒壊はなかったという。今回は9メートルの高さでも、強度など構造的な安全性や耐震性が認められ、同社は活用の場の広がりを見込む。
 28日、琉球新報社を訪れた大城社長は「沖縄発の技術を全国に展開し、大震災の復旧にも役立てると思う」と話した。