那覇きょう中核市移行


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 那覇市は1日、県内初となる中核市に移行する。全国で42市目。2490項目にわたる事務が県から移譲され、事務手続きの効率化や、きめ細やかな行政サービスが期待される。1日午前8時から那覇市役所1階ロビーで移行式典が開催され、市民や関係者が中核市誕生を祝う。

式典には仲井真弘多知事も出席し、翁長雄志那覇市長への事務引き継ぎ式も行う。
 中核市は人口30万人以上が要件。市議会や県議会の同意の議決を経て、市が国へ申し出ることで指定を受けられる。全国には金沢、横須賀、鹿児島などの中核市がある。中核市制度は政令指定都市に次ぐ比較的大きな都市の事務権限を強化し、できる限り市民の身近なところで行政を行うことができるようにした都市制度。1995年に制度が始まった。
 これまで市と県の2段階で行われていた事務の一部が市に一元化されることで、行政サービスの効率化が図られる。中核市の主な事務に保健所の設置、身体障害者手帳の発行、保育所や特別養護老人ホームなどの設置認可、屋外広告物の条例による設置制限などがある。
 中核市移行により、那覇市与儀の県中央保健所が那覇市保健所となり、1日午後には開所式も行われる。