キングス6連勝、大阪に58―57 bjリーグ第51戦


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 プロバスケットボールbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=40勝10敗)は27日、大阪市中央体育館で大阪エヴェッサ(同地区7位=22勝28敗)と今季第51戦を行い、58―57で勝利、6連勝を飾った。

第1クオーター(Q)の立ち上がりはキングスが先手を取ったが、大阪も内外から積極的にシュートを狙い食らいついた。第2Qに入るとキングスのミスやファウルが重なり、一時は逆転を許したが、菅原洋介が3点シュートを決めて32―31で前半を終えた。第3Qはキングスリードで試合が進んだものの、リング下の守備を固める大阪に苦しめられ、第4Qには逆転を許した。終盤はファウルゲームにもつれ込んだが、試合終了間際に並里成が逆転の3点シュートを決めて勝利をつかんだ。大阪との第2戦は、28日午前11時半から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(41勝10敗)
 58―57(14―10,18―21,10―8,16―18)
大阪エヴェッサ(22勝29敗)

◆最後まで苦しい展開
 遠山向人HC(キングス)の話 ゲームの出だしで緩く入ってしまったため、最後まで苦しい展開が続いた。明日の最終戦は戦う集団として気を引き締めて試合に臨みたい。

◆POへ課題鮮明
 残り時間1秒を切っていた。55―57と点差は2点。並里成が「強気で打った」という3点シュートは鮮やかな放物線を描いてリングに吸い込まれた。終盤は大阪にリードを許し、ファウルゲームにもつれ込みながらつかんだ勝利。プレーオフに向けて弾みをつける逆転劇だったが、キングスの持ち味と課題が鮮明に表れた。
 第1Qから我慢の時間が続いた。キングスは堅守で大阪オフェンス陣の動きを封じたが、シュートがリングに嫌われ、引き離せなかった。第2Q終盤にはテレンス・ウッドベリーとジェフ・ニュートンが連続でターンオーバー。大阪に連続得点を許し逆転された。第4Qは高さのある大阪ディフェンスがリング下に立ちはだかり、得点できない時間帯があった。
 ビル・カートライトヘッドコーチ就任後に攻撃力を増した大阪を57点に抑え、キングスの守備力の高さは証明できた。しかしシュートやパスなど簡単なミスが目立った。次戦はレギュラーシーズン最終戦。いい流れでプレーオフに突入するためにも負けられない試合となる。