風疹予防接種、那覇市が一部助成


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 那覇市(翁長雄志市長)は1日、風疹の予防接種費用の一部(4千円)を助成すると発表した。風疹が全国的に流行し、県内でも流行の兆しがあるため、予防接種を促し、流行を未然に防ぐのが狙い。

県内市町村が風疹の予防接種を助成するのは初めて。
 対象は那覇市在住の19歳から49歳まで。妊婦の夫、または妊娠を希望している夫婦(いずれも事実婚を含む)。すでに妊娠している女性は接種できない。
 風疹は妊娠初期にかかると、胎児の目、耳、心臓などに障がいが出る可能性がある。5月1日現在、県内で11人の風疹患者が発生し、全国(4月14日現在)では4068人に達している。全国の風疹患者の8割は20代から40代の男性で、特に男性の予防接種が求められている。
 風疹ワクチンは5、6千円、MR(麻疹風疹)ワクチンは約1万円の費用がかかる。いずれもこのうち4千円を助成する。接種期間は10月末まで。風疹、予防接種に関する相談は市保健所(電話)098(853)7971。