泡瀬埋め立て 陸上で工事再開


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重機を使い、石の仮置き場を整備する工事関係者ら=8日、沖縄市泡瀬沖合埋め立て工事現場

 沖縄総合事務局は8日、中城湾港新港地区の国際物流ターミナル整備事業に伴う泡瀬沖合埋め立て事業の工事を再開した。7月末までに泡瀬地区陸上部分を囲む外周護岸のかさ上げ工事を実施。8月からしゅんせつ作業や土砂投入作業などを始める。

4月から7月までは、絶滅危惧種トカゲハゼの繁殖期間のため、海上工事は中断する。
 8日は、護岸の一部に積んである石を一時的に移動する仮置き場を整備。高さ3・5メートル前後の護岸を、7月末までに5メートル前後にかさ上げする。護岸工事は、海上工事を含め12月末までに終える予定。8月から来年3月末に地盤改良工事や仮航路・泊地のしゅんせつ工事、土砂投入も進める。
 泡瀬地区の95ヘクタールの埋め立て部分に投入する土砂は計約420万立方メートル。このうち約3割の約140万立方メートルは投入を終えた。今後は年80万立方メートルのペースで埋め立てを進め、2016年度までに同局が担当する埋め立て工事を完成させる予定。陸上部分の工事は、来年度以降も年度初めの4~5月に開始する方針だ。