【浦添】県内の民間企業に勤める20代の若者3人がこのほど、若者の離職防止や次世代のリーダー育成を目的とする任意団体「Life Career Up(ライフキャリアアップ)」を立ち上げた。
講演会開催や異業種交流を通し、それぞれが勤める会社を客観的に見詰め、これからの働き方を考える機会を提供する。3人は「将来の沖縄を支える人材になろうと呼び掛けたい。みんなで共に学び合い、働くことへの意識を高めたい」と意気込んでいる。
呼び掛け人は損害保険会社に勤める稲住大輔さん(29)。大学生の時に県キャリアセンターの大学生スタッフ(ジュニアナビゲーター)として就職活動イベントを企画・運営するなどしていた。2011年の同窓会で再会した粟國健太郎さん(28)、徳里政亮さん(26)とともに、若いサラリーマンを支援しようと昨年4月に団体を立ち上げた。3人は終業後や休日に集まり活動する。これまでに3回、講演会やセミナーを開いている。
稲住さんは県内の離職率の高さを指摘し、「就職までの支援は手厚いが、就職後は全て企業任せになっている」と、若い働き手の支援が十分でないと指摘する。「これからは自分の未来は自分でつくる時代だ。会社だけでは得られる技術や能力に限界がある。社外活動との相乗効果で自分も成長できる」と語る。
社会人7年目の粟國さんは「やめる理由に、将来像が見えないという人がいる。でも離職が必ずしも正解じゃない。社外に目標とする人物を見つけてやる気につながることもある」と語る。
ライフ―は17日午後7時から、那覇市のてんぶす那覇で経済ジャーナリストの木暮太一氏を招き「格差を超えて 僕らの新たな働き方」と題した講演会を開く。
チケットは、前売り2千円。申し込み、問い合わせは(電話)070(5416)8379(徳里)