離職防止、指導者育成へ 20代若者が任意団体設立


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若いサラリーマンをつなげる団体「ライフキャリアアップ」を立ち上げた(右から)徳里政亮さん、稲住大輔さん、粟國健太郎さん=6日、浦添市のリワークステーションBOWL

 【浦添】県内の民間企業に勤める20代の若者3人がこのほど、若者の離職防止や次世代のリーダー育成を目的とする任意団体「Life Career Up(ライフキャリアアップ)」を立ち上げた。

講演会開催や異業種交流を通し、それぞれが勤める会社を客観的に見詰め、これからの働き方を考える機会を提供する。3人は「将来の沖縄を支える人材になろうと呼び掛けたい。みんなで共に学び合い、働くことへの意識を高めたい」と意気込んでいる。
 呼び掛け人は損害保険会社に勤める稲住大輔さん(29)。大学生の時に県キャリアセンターの大学生スタッフ(ジュニアナビゲーター)として就職活動イベントを企画・運営するなどしていた。2011年の同窓会で再会した粟國健太郎さん(28)、徳里政亮さん(26)とともに、若いサラリーマンを支援しようと昨年4月に団体を立ち上げた。3人は終業後や休日に集まり活動する。これまでに3回、講演会やセミナーを開いている。
 稲住さんは県内の離職率の高さを指摘し、「就職までの支援は手厚いが、就職後は全て企業任せになっている」と、若い働き手の支援が十分でないと指摘する。「これからは自分の未来は自分でつくる時代だ。会社だけでは得られる技術や能力に限界がある。社外活動との相乗効果で自分も成長できる」と語る。
 社会人7年目の粟國さんは「やめる理由に、将来像が見えないという人がいる。でも離職が必ずしも正解じゃない。社外に目標とする人物を見つけてやる気につながることもある」と語る。
 ライフ―は17日午後7時から、那覇市のてんぶす那覇で経済ジャーナリストの木暮太一氏を招き「格差を超えて 僕らの新たな働き方」と題した講演会を開く。
 チケットは、前売り2千円。申し込み、問い合わせは(電話)070(5416)8379(徳里)