大宜味産のそば 絶賛 長野県人も「魅力ある味」


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新そばを味わう九州沖縄農業試験研究推進会議畑作推進部会九州ソバ研究会の参加者ら=10日、大宜味村江洲公民館

 【大宜味】ソバの品種改良や生産技術を研究する九州沖縄農業試験研究推進会議畑作推進部会の九州ソバ研究会が9、10の両日、大宜味村の環境改善センターであった。

10日には、ソバ畑のある同村江洲の公民館で試食会を開き、研究会のメンバーや県内外から集まった農業関係者など約80人が大宜味村で取れた新そばを味わった。
 同会は隔年、九州各県を持ち回りで開催。今回で9回目、沖縄では初。
 長野の製粉会社に勤める山崎利喜男さんは新そばを試食し「緑色が強く、味がありおいしい」と絶賛した上で「本土では今の時期に新鮮なそばは食べられない。魅力的だ。日本一早い和そばとして沖縄のアピールポイントになる」と話した。
 主催者である九州沖縄農業研究センターの手塚隆久専門員は「5月に新そばが味わえるのは沖縄だけ。産地になるには、まだソバ農家自体少なく、厳しい点もあるが可能性はある」と話した。
 会では、大宜味でのソバ栽培の紹介や鳥獣被害対策、南西諸島向けの栽培技術についての各担当者の発表があったほか、ソバ畑と製粉施設などの視察をした。