津堅の良さ探そう うるま市島おこし事業


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崩れた遊歩道を視察する参加者ら=うるま市津堅島のキャロット愛ランド遊歩道

 【うるま】地域振興の支援やコンサルティングを行うカルティベイト(開梨香社長)はこのほど、島の現状把握と今後の発展のための「島あっちゃーwithなんでもお助け隊」をうるま市津堅島で実施した。

住民やうるま市職員、島の振興に関わる各分野の専門家ら、約60人が施設、自然、文化、環境美化の四つのグループに分かれて島内を歩き、長所と問題点を調査した。
 「島あっちゃー」は市の「津堅島島おこし支援事業」の一環で、市がカルティベイトに委託した。開社長は「これまでは行政と島の人たちとの意見交換が不十分なままに事業が行われてきたこともあったと思う。今後島おこしを進めるために、島の人たちの求めを聞くところから始め、彼らが自分たちから動くように働き掛けていきたい」と語った。
 参加者は島内を歩いて見回った後に公民館に集まり、問題点や長所を書き出して意見を交換。整備されずに荒れている遊歩道や島内の至る所に捨てられているごみなど、課題とその対策について話し合った。
 島で自転車レンタル店を営む東堅一さん(65)は「地元に住んでいてもなかなか足を運ばない場所に行けた。あらためて島のことを考えるきっかけになった」と話した。うるま市企画部の伊藝要主事は「押し付けではない形で行政として協力していき、事業展開を考えていきたい」と述べた。