照間のビーグに興味を リーフレットで魅力発信


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「照間のビーグ」の魅力をアピールする森根賢清さん=4日、うるま市与那城照間のビーグの田んぼ

 【うるま】うるま市与那城照間のビーグ(い草)の苗付けから収穫、畳になるまでの過程やビーグの田んぼに生息する昆虫などを紹介するリーフレット「照間のビーグ」(発行・市教育委員会)がこのほど完成した。

 ビーグは、畳の表に張られている葉状の植物。生産農家へ聞き取りし、リーフレットを編集した市立海の文化資料館の森根賢清さん(29)は「子どもたちの目線で作った。ビーグやビーグにまつわる産業に興味を持ってもらいたい」と思いを込めた。
 同リーフレットは、一括交付金を活用した市の景観調査活用事業の一環。リーフレットでは、ビーグの田んぼが、在来の生き物によって害虫から守られていること、昔は機械でなく照間の浜で天日干しされていたことなどを解説した。市内の小学校や公共施設で配布しているといい「教材としての活用もできる」とアピールした。
 昨年11月から照間ビーグを調査しているという森根さんは「県内のい草の9割は照間産」と説明する。だが、現在はビーグ農家の高齢化と後継者不足が課題で、実際に生産する人は28人ほどという。