最近は女性アングラーの活躍が目立つが、沖縄市在住の松尾衣里奈さん(22)の釣果には驚かされた。松尾さんは中学生の頃から兄の匡さんと釣りに行くようになった。
今年になって匡さんがロウニンアジを釣ったので、衣里奈さんも釣りたいとガーラ釣りに初挑戦。時間があると毎日のように匡さんと釣行。6月10日も夕方から、読谷海岸で竿を出した。
午後9時すぎにいきなりのヒット。竿が海面に突き刺さり、リールからものすごい勢いでラインが20~30メートルほど引き出された。ピトンにセットしたまま懸命に竿を支える衣里奈さん。ポイントは根が多いので、根をかわすようにファイト開始。しかし、経験したことのない重量感で、リールを巻き取る事はできず、竿を支えているのがやっと。竿を持つ手も、踏ん張る足もプルプルと震えてきた。
10分ぐらいで限界になったので、匡さんに5分ほどバトンタッチ。少し回復した体力にムチを打ち、残り15分は再び衣里奈さんがファイト。今度は魚も弱ったのか、少しずつ魚が寄ってきた。フラフラの状態で足元に寄せたのは11.8キロのロウニンアジ。念願のロウニンアジを釣り上げ、うれしさが込み上げるとともに、体全体が筋肉痛のうれしい悲鳴を上げた。
しかし、釣った感動が忘れられず、再びガーラ狙い。2日後の12日に、今度は赤野漁港で2尾目となる9.2キロのロウニンアジを釣り上げたというから驚きだ。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)