「原状回復」向け決意 高江、住民の会が6周年報告会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ガンバロー三唱で決意を新たにする高江座り込み6周年報告会の参加者ら=6月30日、東村農民研修施設

 【東】東村高江のヘリコプター着陸帯建設工事に反対する「ヘリパッドいらない住民の会」は30日、同村平良の東村農民研修施設で座り込み6周年報告会を開いた。

住民や支援者ら約550人が参加した。住民の会の伊佐真次さん(51)は「6年でヘリパッドは1つしかできなかった。原状回復させる運動にしたい。一緒に頑張ろう」と訴え、決意を新たにした。
 住民の会は2007年7月から続けている非暴力の座り込み行動について支援者に感謝した。高江通行妨害訴訟の控訴審判決までの経緯を弁護団の赤嶺朝子弁護士が報告。判決について「住民運動への無理解、基地被害への無知を露呈した」と強調した。
 また、高江の現状などを描いた「非戦を選ぶ演劇人の会」による朗読劇「私(わん)の村から戦争が始まる」に住民や弁護士が出演し、特別版として上演した。高江の子どもたちによるフラダンスも披露された。
 ノグチゲラの営巣期が明ける7月にも建設工事再開が予想されることから、住民の会の安次嶺現達さん(54)は「明日からまた座り込みを続けていこう」とあいさつ。ガンバロー三唱で締めくくった。