アララガマ魂見せつける 全国総体ボクシング 宮古勢3人出場


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全国高校総体に向けて意気込む(左から)比嘉大吾君、川満俊輝君、狩俣綾汰君=23日、宮古島市平良の高野海岸

 【宮古島】8月1日から佐賀県で始まる全国高校総体ボクシング競技に、狩俣綾汰君(宮古総合実業高3年、ピン級)、川満俊輝君(宮古工業高3年、ライトフライ級)、比嘉大吾君(同、フライ級)が出場する。

 7月からは知念健次監督の家で共に合宿し練習を重ねる3人。「宮古のアララガマ魂を見せつけたい」と意気込む。合宿では午前5時に起床し、知念監督の指導の下、地面が柔らかく足全体に負荷がかかる砂浜などで2時間走り込む。放課後は宮工高内のジムで練習をこなし、午後9時ごろに知念家へ。冷静になって1日の反省を行う。厳しい練習に「地獄だ」と口をそろえるが、自身の変化も感じている。
 比嘉君は「今は最後の追い込みで脚がパンパン。だがこれが終わったら脚は軽くなり、スタミナ切れせず良い動きができる」と話す。川満君は「前の九州大会では、相手が強いと聞き気持ちに弱さが出た」と振り返る。「厳しい練習を乗り越えれば、どんな相手にもガンガン挑める」と意気込む。狩俣君は「きつい練習を一緒に乗り越える中で、強いチームワークができた」と力を込めた。
 知念監督は「離島の高校生は他校の生徒と一緒に練習を行うことが難しく、とことん練習することが大切」と話す。厳しく指導する傍ら、栄養の管理や体調変化にも細かく目を配る。
 「家族のように密接に付き合うのは、宮古島だからできる。宮古からでもやればできることを見せてほしい」とエールを送った。