【宮古島】高校生が商品開発から仕入れ、調理、接客、コスト管理まで経営全般に関わり、就業意識を高めることを目的としたカフェ「んまがぬ家(やー)」が21日、宮古島市公設市場内に開店した。午前10時の開店から多くの市民が訪れ「いらっしゃいませ」と大きな声で客を迎えた。
カフェで働くのは宮古高と宮古総合実業高の生徒計5人。高校生による学校施設外での店舗経営は県内初という。オープンに向け、昨年7月から準備を重ねてきた。
提供するメニューは宮古そばの麺に豚骨ラーメンの温かいスープを加えた「あったか麺」、麺にオクラやなめ茸(たけ)を載せ、ごまだれで味付けした「ひんやり麺」のセットのほか、宮古島産紫いもを使ったお菓子「むらさき丸」「みゃ~くんチュロ」と飲料。いずれも生徒らが作った10以上の試作品の中から厳選したこだわりの品ばかりだ。
高校生カフェの話を聞き開店を楽しみにしていたという宮城英和さん(65)=自営業=は麺のセットを注文。「宮古の食材が使われていておいしい。ひんやり麺の方は健康にも良さそうだ。頑張って続けてほしい」と話した。
初日はそばを100セット売るなど目標を達成、午後2時までに閉店した。伊佐由紀佳さん(宮古総合実業高3年)は「多くの人の協力でここまで来られた。カフェを続けられるよう頑張っていきたい」と意気込んだ。
カフェ「んまがぬ家」の営業は土・日曜日と祝日の午前10時から。売り切れ次第終了する。