【大宜味】やんばるにすむ生き物を守ろうと、NPO法人「やんばる舎」(宮城良治理事長)は、飼い猫の去勢手術を進めるための「とり・ねこ基金」を設立した。
7月30日には大宜味村立塩屋小の児童25人が、同校で基金を集めるための募金箱を作った。
半ば野生化した猫がヤンバルクイナなどを襲う例があり、国頭・東・大宜味3村は猫の適正飼育を条例で定めている。去勢手術費用約3万円のうち、動物病院の協力で個人負担は半額だが、基金でさらに半額(約7500円)を助成して適正飼育を推進する。
宮城理事長は集まった子どもたちに「鳥は自然のシンボルで、猫は人と自然の関わり方を考えるシンボルだ。森にすむ鳥を守ると同時に、人に捨てられ病気や事故で死ぬ猫を減らすことにもなる」と説明した。
募金箱にヤンバルクイナのイラストを描いた大石洋平君(塩屋小3年)は「猫の問題は人の気持ち次第だと思う。捨てないでほしい」と話した。
募金箱は紙製70個と木製20個を作り、村内の公共施設などに置かれる。やんばる舎は募金箱を設置してくれる賛同企業も募っている。問い合わせはやんばる舎(電話)0980(44)2577。