米軍機墜落 復帰後45件目 ヘリは17件


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 HH60救難ヘリコプターが訓練中に墜落した。これで復帰後、県内で発生した米軍機の墜落事故は45件目となり、うちヘリの墜落事故は17件目となった。本土復帰から41年がたつ沖縄で、年1回を超える頻度で墜落事故が起きている計算になる。

 復帰前の1959年6月には、石川市(現うるま市石川)の宮森小学校に米軍ジェット機が墜落し、児童ら18人が死亡した。
 復帰後の94年4月、嘉手納基地を離陸しようとしたF15戦闘機が嘉手納弾薬庫内の黙認耕作地に墜落炎上した。2004年8月には訓練中のCH53D大型輸送ヘリが宜野湾市の沖縄国際大に墜落した。米軍ヘリは沖国大1号館に衝突した後に駐車場に墜落し、炎上。乗員の米兵3人が重軽傷を負った。米軍は民間地にもかかわらず、事故発生直後から現場を封鎖した。
 ことしに入ってからも、5月28日にF15が海上へ墜落するなど、米軍機に対する安全性への不安が高まっている。

◎復帰後の県内の米軍機墜落事故

1973/02/06 A4E攻撃機が那覇空港で墜落
1973/08/02 CH46輸送ヘリが国頭村で墜落
1973/12/05 CH46が西原村で墜落
1974/03/08 A4Eが渡嘉敷村沖で墜落
1974/09/30 C130輸送機が嘉手納基地離陸失敗で墜落
1975/06/02 F4戦闘機が伊江村沖海上で墜落
1975/06/24 CH46が安波ダム建設現場で墜落
1976/11/04 CH53輸送ヘリが海上墜落
1977/11/01 F4が伊江島沖で墜落
1977/11/29 AV8攻撃機が海上墜落
1978/03/03 CH46が海上墜落
1978/05/18 F4が北部山中に墜落
1980/10/02 OV10ブロンコ観測機が普天間飛行場に墜落
1980/12/19 CH46が安波ダム貯水予定地に墜落
1981/04/14 A4が恩納村沖合で墜落
1982/04/06 F15戦闘機が墜落
1982/10/22 F4が海上墜落
1982/12/29 F15戦闘機2機が海上墜落
1985/07/12 CH53が辺野喜ダム付近に墜落
1986/06/09 F15が海上墜落
1987/05/19 F15が太平洋上墜落
1987/07/27 A6攻撃機が海上墜落
1987/11/02 RF4Cが海上墜落
1988/10/31 CH46が2機衝突し、山林に墜落
1989/03/14 HH3ヘリが海上墜落
1989/04/21 SR71戦略偵察機が南シナ海墜落
1989/05/30 CH46が海上墜落
1990/03/14 AV8が海上墜落
1990/11/29 SH2Fヘリが海上墜落
1993/12/17 FA18戦闘機2機が空中衝突し、海上墜落
1994/04/04 F15が嘉手納弾薬庫内に墜落
1994/04/06 CH46が墜落
1994/08/17 AV8が粟国島近海に墜落
1994/11/16 UH1ヘリがキャンプ/シュワブに墜落
1995/09/01 AV8が墜落
1995/10/18 F15が海上墜落
1998/07/23 UH1ヘリがキャンプ/ハンセンに墜落
1999/04/19 CH53が海上墜落
1999/06/04 AV8が嘉手納基地離陸時に墜落
2002/08/21 F15が海上墜落
2004/08/13 CH53が沖縄国際大に墜落
2006/01/17 F15が海上墜落
2008/10/24 嘉手納エアロクラブのセスナ機が名護市で墜落
2013/05/28 F15が海上墜落
2013/08/05 HH60救難ヘリがキャンプ/ハンセンに墜落