沖縄市のダイオキシン、国がサッカー場全域を調査へ


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 米軍基地返還跡地の沖縄市サッカー場で見つかったドラム缶から環境基準値を超えるダイオキシン類が検出された問題で、沖縄防衛局は26日、サッカー場全域の調査を実施すると正式に発表した。

ドラム缶の埋設範囲の特定や発掘、内容物の調査を進める。一方、沖縄市は新たにドラム缶が見つかった場合の内容物について、市単独でも調査する方針を固めている。
 防衛局の調査範囲はサッカー場全域の1万2千平方メートル。グラウンド部分だけではなく、駐車場も調査する。ドラム缶の付着物や周辺土壌も分析する。調査は来年3月末までの予定。市が求めている業者への損失補償には「沖縄市の話を聞き、確認を進めていきたい」としている。
 サッカー場の全面調査は8日、沖縄市議会の要請に対し、佐藤正久防衛政務官が全面調査を実施する意向を示していた。