【名護】名護市観光協会の観光まちづくりアドバイザー派遣事業が4日、同市の屋我地島であり、区長ら20人が参加して島の宝を再発見した。
やんばるエコツーリズム研究所(国頭村安田)の中根忍代表と名護市文化財保存調査委員長の岸本林さんを講師に、島に残る自然や史跡などを観光資源として活用する方法を考えた。
岸本さんの案内で樹齢200年とされる屋我のコバテイシ(方言名クヮーディーサー)や運天原のオランダ墓、饒平名のオヒルギ群などを見学した。
岸本さんは「現代はただで見られるものに価値を感じない。例えばクヮーディーサーは料金を取っても見る価値があるものだ」と島の宝が持つ意義を強調した。
見学後は中根さんが安田での取り組みを紹介した。住民と行政などの連携で屋我地地域でも可能な観光地としての可能性を示した。
参加した饒平名区の上原俊治区長は「日ごろは目の前にあるからわざわざ見に行かないが、意識して見るとよい所だと分かった。道路整備を含め島の生活と観光地化を両立できるかが課題と思う」と話した。