キビ収量19%増 機械化で生産性向上


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 農林水産省が17日までにまとめた県内の2012年産サトウキビにおける10アール当たりの生産費用は、前年比5・8%減の13万9614円となった。機械化による収穫作業の効率化が主な要因。

 10アール当たりの収量は19・2%増の5695キロとなっており、生産性が向上した。12年度の調査数は76経営体だった。
 全体の57・3%を占める労働費は、6・0%減の7万9993円。同省は、機械を導入している請負業者に収穫作業を委託することで、作業時間を短縮したことがコスト削減につながったと分析した。
 残りの物財費は5・4%減の5万9621円。10アール当たりの収量増加に伴い、農業薬剤費などは増加したが、自動車や農業機具などの減価償却費が減少した。
 担当者によると、沖縄は家族経営が主体で手作業が多く、鹿児島に比べ生産費用が高い傾向にある。