うるま市宮城島に不発弾8発投棄か 発見相次ぐ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宮城島=うるま】うるま市与那城の宮城島で7月以降、海岸の草やぶの中に放置された状態の不発弾計8発が見つかっていたことが、宮城自治会や県防災危機管理課などへの取材で21日までに分かった。宮城自治会によると、発見場所は以前から不法投棄が絶えない区域。8発とも火薬はなく、爆発の危険はなかったという。

 宮城自治会の名護徹会長は「この場所は投棄が多く、危険物もあるとは予想はしていたが、(不発弾に)びっくりしている」と困惑した様子を見せた。島の4自治会は防犯カメラを設置するなど、不法投棄の防止策を市に要請している。見つかった不発弾はいずれも直径15センチ、長さ40センチ。米軍が沖縄戦で使用した砲弾とみられる。発見後、自衛隊が回収し、処理した。
 不発弾は7月20日、住民が草刈りをしていた際、2発を発見した。同22日、自衛隊が回収した時、発見場所の周囲を探査するとさらに1発が見つかった。その後、自治会は市を通して県に磁気探査を要請した。今月9日と11日に行った磁気探査で、新たに5発見つかった。
 名護会長によると、発見された8発のうち、7発は信管がなかった。残り1発は信管があったが、破損していた。
 発見場所やその周辺は住民が2年前に草刈りをした区域で、当時、不発弾はなかったという。名護会長は「投棄が多い他の区域も探査する必要があるのではないか」とし、市や県に対策を求めている。(東江亜季子)