海上保安庁は2日、尖閣諸島警備強化の一環として、第11管区海上保安本部那覇海上保安部(小林正幸部長)にヘリ搭載の大型巡視船「おきなわ」(渡邊泰夫船長)を配属した。
これで11管の巡視船は11隻となった。ヘリ搭載巡視船は既に配備されている「りゅうきゅう」と合わせて2隻体制となった。海上保安庁は2012年度補正予算などで千トン級の新型巡視船建造を進めており15年度までに10隻を11管へ追加配備する予定だ。
「おきなわ」は第7管区海上保安本部福岡海上保安部(福岡市)の巡視船「ちくぜん」(3100トン)からの転属。9月25日に博多港を出港し、同26日に那覇港に入港した。同船は後部甲板にヘリ1機を搭載し、長期間航行できる。
11管は全国から多くの巡視船艇を集め、尖閣諸島の警備業務に当たっている。このため、海難救助などの通常業務に支障が出ることが懸念されていた。11管によると「おきなわ」は警備業務のほか、海難救助など通常の業務も行うという。