地域一体のまちづくり議論 与那原でフォーラム


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町の歴史や文化、新たなまちづくりについて議論した地域づくりフォーラム=11日、与那原町社会福祉センター

 【与那原】新報移動編集局「与那原ウイーク」(主催・与那原町、琉球新報社)のメーン事業、地域づくりフォーラム「歴史・文化の町に新たな息吹―人・物行き交う拠点都市へ」が11日、町社会福祉センターで開かれた。町民ら約160人が参加し、新たなまちづくりに関する活発な意見交換に耳を傾けた。

 フォーラムを前に古堅國雄町長が基調講演した。古堅町長は「与那原町は歴史的にも東の拠点として力を持っていた」と説明した。MICE(会議やイベント旅行)施設誘致に取り組んでいることにも触れ、「誘致できれば、国内外との交流も深まる」と強調した。
 パネル討議には古堅町長、照屋義実県商工会連合会会長、宮城嗣幸町文化協会顧問、國仲健次東浜自治会長、福地孝沖縄女子短期大学学長が登壇した。松元剛琉球新報社編集局次長が進行役を務めた。
 照屋氏は「与那原マリーナを生かしたレースなどを開催するため、観光協会の設置を視野に入れてもいいのでは」と提案した。宮城氏は町の歴史や文化の発信方法について「町独特の組踊を披露し、与那原をアピールしたい」と話した。國仲氏は新興地域として発展を続ける東浜について「行政、地域、住民が一体となり、まちづくりを進めている」と強調した。福地氏は2015年に沖縄女子短期大学が移転することについて「町の発展に寄与するため、連携を深めていく」と語った。