「カギスマ甲子園」開幕 自転車に鍵「美ぎ島」に


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自転車の施錠状況を確認する警官や防犯ボランティアら=10日、宮古島市立平良中学校

 【宮古島】駐輪中の自転車に鍵を掛ける習慣を身に付けてもらおうと、宮古島署や宮古島地区防犯協会は9日、「カギスマ(鍵島)甲子園」という取り組みを始めた。同日宮古島市立平良中学校で出発式が行われた。警官や防犯ボランティアが、自転車通学の多い学校の駐輪場を見て回り、施錠していない自転車に警告文を貼り注意を促した。

 カギスマは宮古島の言葉で美ぎ島(美しい島)のかぎと鍵を掛けたもの。宮古島署によると同署管内では自転車の盗難がことし1~9月までに前年比12件増の41件に達した。うち85・5%が無施錠だったという。
 今回の取り組みには市内12の小・中・高校が参加。2カ月の間に4回、警察官らが抜き打ちで各校の施錠状況をチェックする。施錠率が最も高い学校には、「宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会長(宮古島市長)賞」を授与する。
 出発式で宮古島署の宮城英眞署長は「鍵を掛けることで犯罪被害に遭いにくい社会になる。関係機関と共に施錠の習慣を広めたい」と話した。