「歌と書で笑顔に」 書道シンガー・友近890(やっくん)


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作務衣姿で、オリジナル書道ソング「恋から愛へ」に合わせて「恋」と「愛」の字を記すやっくん=17日、沖縄市安慶田の新垣病院

 【沖縄】東日本大震災の直後の被災地の施設訪問をきっかけに、日本一周をしながら福祉施設で「笑顔届ける施設ライブ」をしている書道シンガーソングライター友近890(やっくん)(34)=本名・友近泰道=が17日、沖縄市安慶田の新垣病院など2施設を訪れた。

 新垣病院では入院や通院者、職員など約85人を前に、笑いを交えた話術で進行しながら、オリジナル曲や「元気になろうメドレー」を歌い上げた。書家「友近燧山(すいざん)」として歌いながら書を披露するパフォーマンスで拍手喝采を浴びた。
 やっくんは28歳のころ、仕事や恋愛、人間関係に悩み、うつ状態になったといい「そんな時に助けてくれたのが歌だった。29歳でサラリーマンを辞めた」と歌手の道へ転向したことを話した。
 18歳で亡くした母に贈るオリジナル曲「生きてゆく」を声を振り絞って歌うと、参加者から感動の拍手が送られた。日本全国を回る施設ライブは現在2周目に入り、来県は2回目。