新聞から憲法学ぶ 沖女短大生、見出し考え発表


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新聞記事の見出しを考えたり、気になる記事を探したりするワークショップに挑戦した学生ら=6日、那覇市の沖縄女子短期大学

 沖縄女子短期大学で6日、琉球新報記者による出前講座「おでかけりゅうPON!」があり、同大児童教育学科の1、2年生約80人が「新聞から憲法を学ぶ」と題した授業に参加した。学生らは特定秘密保護法案の記事の見出しを考えたり、気になる記事を紹介し合ったりするワークショップを通して社会の「今」を伝える新聞を身近に感じた。

 授業は山内彰県NIE推進協議会長が受け持つ日本国憲法の講義の一環で、本紙NIE推進室の座波幸代記者が見出しなど、新聞の特徴を説明した。
 教員や保育士志望の学生らは、性同一性障害や子どもの理科離れに関する記事などを見つけ、将来の夢と重ねながら記事を選んだ理由などを説明し合った。
 見出し付けでは、ワイマール憲法の下でナチス政権が憲法を実質的に無力化する法律を次々と成立させ独裁政治に陥った様子と、特定秘密保護法案をめぐる日本の状況を重ねた共同通信の評論記事を読んだ。
 学生らは記事のキーワードを基に「憲法、実質的無力化か」「それでいいのか日本の憲法」などの見出しを考え発表した。
 2年の上原里菜さん(20)は「新聞社が毎日新しいニュースを伝えようと努力していることを知った。新聞はあまり読まなかったが、大切なことが書かれていることに気付いた」と話した。