ユニマットが1万人定住リゾート 宮古、団塊向け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宮古島】宮古島市上野で南西楽園シギラリゾートを運営するユニマットグループ(高橋洋二代表)が、定年を迎えた団塊世代を対象に、同敷地内で高級分譲・賃貸住宅などを整備し、定住型のリゾート生活を提案する「リタイアメント・コミュニティー宮古島」計画を進めていることが8日までに分かった。

将来的に人口1万人を目指す。退職者向けの大規模定住型リゾート開発は全国でも異例という。
 高橋代表は「仕事の第一線を退いた人が生き生きとした人生を送りたいというニーズに応えたい」と話している。
 シギラリゾートは市上野の約330ヘクタールを舞台に、1987年からリゾート開発をスタート。「ホテルブリーズベイマリーナ」開業を皮切りに、ホテルやゴルフ場などを整備してきた。
 今回取り組む「リタイアメント・コミュニティー」は米アリゾナ州にある退職者向けのまち「サンシティ」がモデル。退職期に入った団塊世代を対象に、園内に永住環境を整備する。
 住居だけでなく、リゾート施設の利用やカロリー計算された食事、市内の医療施設と連携した健康サポート、ホテルでの就労など、定年後の生活を総合的にサポートすることが特徴だ。同社は「園内の美しい海に加え、これまで開発してきたリゾート施設が大きなアドバンテージになる」と相乗効果を強調する。
 計画第1弾として、これまでリゾートホテルだったブリーズベイとアラマンダの一部を分譲、賃貸住宅に改修し、2月末から入居を始める。将来的にはマンションや2階建てのテラスハウスも新設する計画だ。
 昨年10月に一部全国紙に広告掲載したところ、1日300件を超える問い合わせがあった。本土からの居住希望者の視察や体験宿泊も相次いでいるという。
(知念征尚)