琉球大豆で長寿県に 復活目指し豊見城農家収穫


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 【豊見城】沖縄在来種で琉球大豆の栽培普及に取り組んでいる「琉球大豆プロジェクト」(久手堅憲珍会長)の会員らが育てていた琉球大豆の一種「タカアンダー」の収穫がこのほど、豊見城市の畑であった。

 同会は終戦後、米国産やカナダ産大豆の輸入に伴い、県内の畑から姿を消した琉球大豆の栽培や普及を目指し、2012年に設立された。現在育てているのは「ウフチジャー」「オーヒグー」など7種類。
 久手堅会長は「かつては地場に育つ琉球大豆を食べることで健康長寿だったが、食の欧米化などで琉球大豆は衰退してしまった。今や長寿県とは言えなくなってきた」と指摘する。「普及に成功すれば、長寿県復活にもつながるはずだ」と意気込んだ。
 同会は栽培普及のために、県内農家へ貸し豆も行っている。問い合わせは琉球大豆プロジェクト事務局(電話)080(3951)5611。

かつて県内で栽培されていた琉球大豆
琉球大豆を収穫する「琉球大豆プロジェクト」の会員ら=豊見城市内