はしか5年ぶり発生 県、予防接種呼び掛け


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 県健康増進課は29日、中部保健所管内の50代男性がはしかに感染したと発表した。県内ではしかの患者が発生するのは2009年以来5年ぶり。はしかは感染力が非常に強く、小児が感染すると肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を引き起こすことがある。

県は「はしかはワクチン接種で予防できる病気」として感染拡大防止のために、1歳児と小学校に来年度入学する児童を定期接種対象者として、早めのMRワクチン接種を呼び掛けている。
 男性は23日に、はしかが大流行しているフィリピンから帰国後、発熱や発疹があったため28日に医療機関を受診し、はしかと診断された。中部保健所が男性と接触した人を調査中で、感染の可能性がある人には医療機関の受診を促している。県内では直近で08年に41人、09年には4人の患者が発生したが、10年以降、患者数はゼロだった。感染力が非常に強く、空気や接触を介しても感染する。