賛同2000人10カ国超 海外識者の新基地反対声明


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 103人の海外有識者らが呼び掛け人となり、名護市辺野古への新基地建設反対などに賛同を募る署名キャンペーンに世界中から関心が集まっている。署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」に29日開設したコーナーには、2日間で10カ国以上から約2千人分の署名が集まり、辺野古移設を強行する日米両政府の姿勢に対して、厳しい批判が国際的に広がり始めている。

 キャンペーンサイトの名称は「沖縄・辺野古の新基地計画を中止し、普天間基地を即刻沖縄の人々に返してください」。昨年、名護市辺野古を訪ねたオリバー・ストーン監督の写真が添えられ、識者103人の署名と声明を掲載している。
 署名者はコメントを寄せることも可能。国内をはじめ南北アメリカ大陸、欧州、オセアニアやアフリカなど10カ国以上から賛同の書き込みが寄せられた。非暴力の抵抗を続ける沖縄への賛同や行動提起した識者への称賛、民意を顧みない日米両政府への批判などが記されている。
 辺野古埋め立て承認取り消し訴訟の池宮城紀夫弁護団長も海外識者の呼び掛けに応じ、31日に署名した。「新基地建設に反対する国際世論の広がりは、日米両政府の強権をはね返す大きな力になる」と期待する。
 署名した「北限のジュゴンを見守る会」の鈴木雅子代表は「正しいことを主張すれば、海外の人も賛同してくれる」と指摘。「私たちも、できることをやっていきたい」と話し、活動への積極的な協力を誓った。
 署名サイトは日本語がhttp://chn.ge/1glVJSw、英語がhttp://chn.ge/1ecQPUJ